いじめ・パワハラをする人の心理
少しいじめている側の心の中を覗いて見ましょう。
幼い頃から親に怒られてばかり育っていると、何をしても悪いことをしている自分という認識になります。
また、どれだけ頑張って勉強をしていても、なんでこんな成績なんだ、もっと頑張れ!と、努力をしても認めてもらえず、どんなに頑張ってもゴールが見えずに、何をやってもダメな自分と認識します。
親が自分自身を認められていないと、子供に理想を押し付けて育ててしまいます。
親がいつも緊張していたり、不機嫌だったり、両親が喧嘩ばかりしていたりすると、子供は常に緊張状態です。
柔軟なものの考え方を妨げてしまいます。
できていることに目を向けられずに、できないことばかりを指摘されていると、自分はできない人間と認識していきます。
こうして認められない自分を、誰かをいじめることで優位に立ち、周りを従えたり怯えさせていれば、自分は強いのだと見せかけることができ、認められていると思うことができるからです。
生い立ちを考えれば、何か切ない気持ちや相手を気遣う気持ちにもなりますよね。
いじめをする人の気持ちが少しでもわかれば、優しい気持ちで受け止めてあげることができますよね。
また、いじめられていると思っている側も、相手は親切で言っていることもありますので、そういう口調で育ったから仕方ないだけで、よくよく考えてみれば自分の思い込みなだけたったという場合もあります。
いじめられていると思ったら、まずは相手の立場を少し理解してあげることも必要です。
そして、相手を認めてあげる言葉をかけてみると効果的です。
「ありがとう」「すごいね」と、感謝と称賛の言葉をかけることで、相手は認められたという満足感が得られます。
ただ、それをやると認められるという認識になると厄介で、いつまでも嫌なことを続けてしまう場合もありますので、嫌なものは嫌ですから、相手にそれを伝えられれば良いですが、言えない場合がほとんどですので、先生や上司などに相談してみるのも一つですね。
でも、相談してもなかなか解決できず、止まないのがいじめ問題です。
先生や上司も事実確認できなければ何もできません。
まずは自分自身がいじめをまともに受け止めない強さを持つことが必要です。
どうすれば良いのかを、平等な立場にある人に相談することが望ましいですね。
カウンセラーや心理士など、探してみるとたくさん近くにいます。
ご自分に会った人を見つけられると良いですね。
保健室 オンラインでもご相談とカウンセリング、コーチングを受け付けています。
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hokensituonline@gmail.com
そして、子育てで大切なことは、ほんのわずかなことでも、できていることは一緒に喜んであげて、褒めて伸ばしていくことが大切です。
当たり前のことですが、寝返りをうった時も、独り立ちできた時も、トイレができた時も、自分でご飯を食べられた時も、テストの成績が悪かったとしても、他のできたことを褒めて喜んであげて下さい。
親が人を褒めることに慣れていないと、なかなかできませんが、少しずつでも良いですので、何ができているのかよく見てあげて下さい。
そして、できないことがあっても、すぐに怒ったりせずに、なぜそうしてしまったのか理由を聞いて、どうすれば良いのかを優しく教えてあげて下さい。
悪いことやできないことを見ないわけではなく、それも認めてあげて、できていることや良いことをしたらすぐに褒めてあげて下さい。
優しく穏やかに子育てができれば、子供の思考も柔軟になり、発想力や想像力、優しさや思いやりの共感力は身についていきます。
無理に勉強ばかりをさせなくても、子供のやりたいこととやるべきことは自然と見つけられます。
そして何より、感謝や人を褒める言葉は、発している親自身を認めることになります。
人は誰しも完璧な人間はいません。
自分も子供も他人も、人それぞれの個性があることを認めて、良いところ、できているところを褒めましょう。
自分の発した言葉がいつでも返ってきます。
いつでも喜びと感謝が溢れますように。