ダルマの法則
「だるま」って、あの赤い丸い目を入れる、あのだるま。
実はサンスクリット語に由来しています。
仏教の菩提達磨が修行中に手足を失った姿で、菩提達磨が衣を着ていたのが赤。
赤は魔除けの色ですが、何度も倒れても起き上がることから、
七転八倒の信仰から願掛けをして叶えてくれる縁起物としても日本で人気のだるま。
その語源になっているダルマとは。
この宇宙の法則、秩序のことです。
宇宙というと大きすぎてわかりにくいですが、
昨日も書いた、全てが同じだということを知る。
私たちがいらないと思っている排泄物ですら、微生物の栄養源になっていて
その微生物によって育った野菜や海藻を食べて生命を維持している。
こうやって全ては循環しているということ。
蜂や蝶が自分たちの生命維持のために花粉や蜜を運ぶことが、
植物たちにとっても生命維持のために必要であることのように、
全てがうまく循環している秩序のことです。
川の水が山々の上から流れて、海につながっているのと同じように、
太陽が照らして蒸発した海水が水蒸気になって雨雲になり雨を降らすように、
海水に潮の流れがあって、それに逆らおうとすれば体力を消耗するだけであるように、
自分の周りに良いと思う人と嫌だと思う人がいるように、
苦があれば楽があるように、災害が起こってもそれが実はその場所に必要な事象だったり、
生まれても死んでゆく生まれ変わりの輪廻転生があるように、
この世は全て循環しています。
私たちは誰かから何かを奪ったり破壊したりして何かを守ろうとしたり、幸せになろうとするのではなく
全ての自然に動いているもののために身を任せて生きていれば、
自分自身も幸せで互いに良い関係を保つことができるということです。
古代の人たちは自然の中で生きていたため人間が本来持っている能力を十分に使って生きてきたようですが、
物質に溢れてしまった現代では、本来の能力も退化してしまっている現代人が多いようです。
私たち人間は、本来第6感という能力がありました。
それが働く部分が、ヨーガでいうチャクラの第6チャクラ(アジナーチャクラ)。
眉間に集中するというのはこの部分のことです。
脳神経学的にいうと、松果体が位置している場所です。
古代人はこの松果体がとても発達していたので大きかったとのことですが、
現代人はかなり退化した結果、松果体も小さくなってしまったとのことです。
本来はダルマの法則、自然の法則に従っていると、本当の力を発揮できるということです。
生きとし生けるものが互いに良い関係を保てる生き方、
相乗効果を得られる生活ができたら全てが幸せに生きられると思いませんか?
いきなり自然な暮らしはできませんので、
まずは身近にある自然に目をやり、それが存在していることにありがたみを感じて
感謝してみることから始めてみると、穏やかな心や優しさや、
湧き上がる温かい感情を感じるかもしれませんね。