ベジタリアンとかいってるけど肉も食べるの?
食へのこだわり
うちでお出ししているお食事は、動物性食品は一切使わず、乳製品も使わないヴィーガン料理です。
マクロビオテックとも言われますが、私はマクロビを学んだことがないのでその概念がわかりません。
お料理は多国籍で、和食、洋食、アジアン、イタリアン、フランスと無限です。
全部創作料理なのでどこというのも実はないかもしれません。
油もオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を含んだ良質なエゴマ油やヘンプ油、亜麻仁油などを使用し、ナッツもふんだんに使用しドレッシングなども全て手作りです。
揚げ油は米油やごま油、オリーブオイルなどを使用し、それぞれの料理に合わせて使い分けています。
発酵調味料は、時間をかけて自然発酵された醤油や味噌、酢や味醂を使用しています。
自然栽培で愛情込めて作られ肥料も農薬も一切使わずに自分の力で立派に育った採れたての野菜と、
大豆製品を使ってボリュームたーっぷりのお食事はベジタリアンでなくても大満足して頂いております。
と、かなりのこだわりようですが…
実は私はゆるベジです。
家に毎日居られれば自然栽培の野菜と自然発酵の調味料だけで過ごすことが出来ますが、
どうしても外に出かけて仕事や人との交流などで外食になることも多くなってしまいます。
そんな時、すぐにベジタリアンのお店が見つかれば良いですが、なかなかないんですよね。
そして、いろいろな方との交流もありますので、私に合わせて料理を決めることはできません。
病院で働く時には食事を出していただけるところもありますので、わがままを言うわけにもいきません。
私の考え方は、せっかく出していただいたお料理には作ってくださる方のエネルギーや、その場で一緒にいただく方々のエネルギー、
そしてお料理になってくださった食材の全てに感謝して、美味しくいただくことが一番だと感じています。
どんな食べ物も、自分自身が嫌だと思うエネルギーがその食べ物を悪くしてしまい、良いとか楽しいエネルギーが良くしていくものだと思います。
よく、私ベジタリアンだから…
と言ってレストレンに行っても手をつけなかったり、あれが食べられないこれが食べられないと残していたりしては、やはり失礼だと思いますし、何より好き嫌いと同じでわがままに見えます。
じゃあ、なぜベジタリアンなのかと言うと、それはもちろん動物愛護の考え方やアヒムサーと言ってヨガの8枝則である不殺生も一つの理由です。
そして動物性の食物は消化の過程でわずかに酸性に傾くので多くは摂らない方が理想的です。
(注:血液が酸性に傾くのは正常な状態ではほとんどありません。極度の低酸素状態や基礎疾患によるものです。)
そして動物性脂肪は血中に溶けきれず脂肪の塊となることも多く、血液中の脂肪やコレステロールは、粥腫(アテローム)と言って血液中に固まりとして存在し、血行に乗って終末血管に流れ、心筋梗塞や脳梗塞と言った血管病変をきたす原因の一つです。
逆に、野菜ばかり食べていると低体温になると言う人もいます。
低体温になると、消化吸収や免疫反応、人体の恒常性を保つことや、生殖器系の機能など、あらゆる部分に影響を及ぼします。
だから体温を正常に保つためにも、大豆製品や根菜類など季節にあった野菜を摂ることがとても大切になります。
地産地消と言われますが、これがとても理にかなっているのは、私たち日本人は四季があり、その季節ごとに体も変化します。
野菜も取れるものが変わってきます。
だからこそ、その時、今、ここで取れるものが体の調子を整えるのです。
夏にはナスやキュウリ、トマトといった夏野菜といわれるものが多く取れ、それを摂取すると体温を下げる働きがあります。
自然と冷房がいらない体質になります。
また、冬の定番である大根や白菜には体を温める働きがあります。
だからその土地その土地であったものをいただくのがベストですよね。
これは世界中のどこにいっても同じです。
世界各国に地産地消がありますから、そこで食べるととても美味しいですよね。
日本に帰ってきて同じものを食べても、そこまで美味しくなかったなんてこともよくあります。
その場でその時にいただくことが素晴らしいエネルギーなのですね。
ハーブや薬膳などもうまく取り入れて体に良い働きをする美味しいお食事をいただきたいものですよね。
アーユルヴェーダではハーブをたくさん使用し体質に合った食材など、とても考えられたシステムです。
だた発酵食品に対する考え方が、腐ったものという考え方でやや否定的に思われがちですが、実はヨーグルトやチーズなども発酵食品ですので日本の食材を知らないだけだと思います。
ローフードというのも日本でも多くなっていますが、ローフードは加熱すると死んでしまう菌や酵素などをフレッシュにいただくのでとても良い調理法です。
これも夏には良いでしょうし、何種類かの料理のうちの一つとしてはとても良いでしょう。
でも、毎日日本にいてローフードばかり食べていると低体温にもなります。
調理法方というのもとても大切ですね。
なるべく「生」でいただくもの、「蒸す、煮る、茹でる」などで温めていただくもの、「焼く、揚げる」などで外側はカリッとしているけど中はほんのり生だったりフレッシュな状態を保つなど、その食材を活かした調理法とそれぞれの調理方法を満遍なく頂けるように考えています。
この調理方法は陰陽五行説にも当てはめています。
これは作り手が考えれば良いことなので、食べる時には難しく考えずにこだわりすぎず、楽しく美味しくお食事をいただきましょう。
何にでもそうですが、あーじゃなきゃいけないこーじゃなきゃいけない、なんてことは実は何一つないので、強いこだわりは捨てて、とにかく自分が喜ぶことをしてあげましょう!
みなさんと美味しい嬉しいお食事を楽しくご一緒できることを楽しみにしています。