昨日は、ヨーガの食事について書いてみました。
ヨーガの食事は、サットヴァという神聖なエネルギーを摂取することです。
ベジタリアンといっても、ジャンクフードばかり食べる人や、糖質ばかりを食べる人も、肉や魚を食べなければベジタリアンということになっています。
添加物たっぷりの甘いお菓子、精製された砂糖がぎっしり詰まったスポンジケーキの上にたっぷりの生クリーム。
ベジタリアンならなんでも良いわけではなくて、そういうのをいつも食べていては、細胞が疲弊してしまいます。
連日書いている細胞の働きについて、瞬間瞬間で全ての細胞たちが、一寸の狂いもなく共同作業をしているのです。
だからこそ、その細胞たちにとっても負担のないものを食べたいですよね。
細胞に負担をかけるということは、病気を引き起こしたり老化を早めたりするわけです。
そして、エネルギーの高いサットヴァなものを食べるということは、食べた人もサットヴァな意識、思考や感情になっていきます。
昨日も書いたオージャスとは、生命エネルギーですが、新鮮なものほどたくさん宿っています。
だから作ってからすぐ食べることがより新鮮であり、長期保存したものは避けることが良いのです。
電子レンジでチンしたものも、オージャスは消えてしまいます。
できるだけ新鮮で、生育を邪魔されていない、ありのままにそのままに育ったものを食べて、体の細胞にも感謝を込めて贈りたいですよね。
そうしていけば、徐々に意識もサットヴァになっていきます。
そして、サットヴァになると、無駄なエネルギーを消費しなくなるので、ほとんど食べなくても大丈夫になります。
内側への意識へと変わるので、本当に自分のやりたいことをやり、それが人への貢献にもつながり、一生懸命頑張るというよりも、浮かんでくることをどんどん実践していきます。それが使命という言い方をしますね。
食べ過ぎや肉を摂取する人は、ラジャスな意識を持っているので、内側の意識よりも自分軸が外側にあることがほとんどです。
外側というのは、他の誰かにどう見られているかを気にすること、誰かから見た自分を作ること、誰かのために行動する自己犠牲意識、自分の本当の思い通りに生きていない、ななどなど、外側にばかり意識を向けているとストレスの原因になるばかりです。
同じことをしていても、意識のあり方でエネルギーの使い方は変わってきます。
自分がやりたいことをやっている、いつも嬉しいような幸せな気分、常に心地よい、自分が喜ぶから人も喜ぶ行動をしている、などなど、自分をまず中心にして物事を客観的に見ていると、エネルギーの使う方向が外側ではなく、中心中心に据わるようになり、さらに揺れ動かなくなり、最も高いエネルギーを発することができるようになるため、無駄なエネルギー消費がなくなり、周波数が非常に高くなるため内側から輝いて見えるようになります。
でもインドの場合、主食がチャパティやドーサといった小麦粉で作られている炭水化物ですが、豆や穀物といった糖質の摂取量がかなり多く、チャイを飲んでもとても甘いので、砂糖の摂取量も多いため、消費エネルギーに対して摂取エネルギーが多すぎるので、皆さんお腹が前に突出してしまうわけです。
つまり、内臓脂肪が蓄積している状態です。
内臓脂肪は、過剰に蓄積した状態でいると、細胞が炎症を起こしているのと同じような働きをし始めます。
糖質を食事から摂取すると、解糖系とTCAサイクルによってエネルギーに変換されますが、余剰分は肝臓や筋肉に貯蔵され、体外からエネルギー摂取をしなくても体を動かすことができます。
さらに糖質の過剰摂取により、余剰分はリポタンパクによって合成され中性脂肪になり体内に蓄積されます。
その脂肪が大量に余剰すると、内臓にも蓄積して、いわゆるメタボリックシンドロームと言われる状態になるわけです。
有酸素運動などで消費できれば問題にならないのですが、いつまでも使われずに蓄積したままだと、不必要なものとして免疫細胞も認識するので、そこから炎症性物質が出るようになります。
マクロファージというのは聞いたこともあると思いますが、体内に侵入した異物を排除するために働いてくれる免疫細胞の一つです。
正常であれば、風邪などのウィルスが侵入してきたときに、貪食作用といって不必要な異物を分解してくれる働きをします。
そこに液性免疫、細胞免疫といった生体反応を起こすために、発熱という症状が出ます。熱は悪いことではなく、こうして免疫細胞たちを活性化するために頑張ってくれている生体反応なのですね。
ウィルスへの攻撃によって、病気の発症を抑えると免疫システムも沈静化し、炎症後の二次産物として浸出液や膿が出ます。それを早く体外に出すために、咳や下痢などの症状として、体外に出す働きをしているのですね。
常に恒常性を保つためにホメオスターシス機構が働いている人間ての体って、本当、素晴らしいですね。
しかし、それらも過ぎたるは及ばざるが如しで、炎症がひどい時には過剰な分泌によって生体の自己攻撃をしてしまいます。
それが肥満の時にも同じような状態になり、IL6やTNF-α と言われる炎症性サイトカインが肥満細胞で過剰産生し、抗炎症作用のあるサイトカインを減少させてしまいます。
さらに、TNF-α の発現・分泌を著明に低下させる抗動脈硬化作用のあるアディポネクチンという、血管を保護する働きのある物質が減少し、動脈硬化を助長させる因子になっていたり、インスリンに対する抵抗性を高めてしまい、血糖値の上昇につながり、動脈硬化を悪化させ、プラークの形成と破綻による心筋梗塞や脳梗塞といった動脈閉塞性疾患をきたしていまします。
だから、心筋梗塞や脳梗塞になる方がいらっしゃるのです。
同じ出されたものでも、何をどれだけ食べるかによって変わってきます。
そして、ヨーギーは飲酒はしませんが、日頃から多量に飲酒する人の中には、急性膵炎になって入院したことのある人もいるかもしれませんね。
多量の飲酒も過剰な糖質摂取になりますので、内臓脂肪の蓄積がある上、膵臓周囲にある脂肪細胞から、大量の炎症性物質が放出され、不可逆的に自己消化してしまうので、重症化して予後不良になってしまいます。
大学のICUに居た頃は、この炎症性物質を除去するための血液浄化療法が積極的に行われ、連日IL6のモニタリングもされていたので、画像診断と合わせて観ていました。
ストレスと喫煙によっても同じようなことが起こりますので(これもラジャスなエネルギー満載です)、日頃から自分にとって心地よい生活を心がける必要がありますね。
そのためにも、自分軸で生きるということが大切になってきます。それがサットヴァにつながります。
そして、お腹が前に出てきている人は、糖質制限することが望ましいですね。
食事で体外から糖質を摂取していると、内臓に蓄積した脂肪細胞が消費されないまま、上記のようなことが起こります。
まず先に、蓄積している脂肪細胞を燃焼することから取り組むことが大切です。
ダイエットの基本は、どの程度脂肪細胞が蓄積しているかによって、摂取エネルギーを考えます。
脂肪細胞を消費するための有酸素運動を行い、たんぱく質とミネラルを主にして食べていきます。
何事も、収支のバランスが大事ですね。
溜め込んでいても使わなければ悪いものに変わってしまう可能性があります。
急に色々取り組んでしまうと、途中で辛くなってしまい我慢ばかりが多くなるので、簡単にできることから日常的に自然に取り組めることを始めることが大切です。
そして、その努力する姿を認めて褒めてくれるサポーターの存在が大切です。
何よりも、ダイエットを成功させるために大切なことは、何のために生きているか、自分という存在は何か、どうやって生きることが幸せなのか、そういうことを理解することが大切です。
急に理解できることではありませんから、少しずつゆっくり聞いて、わからなくてもまた聞いて…の繰り返しで、徐々に進めていけば良いのです。
かまらヨガ 華曼羅瑜伽では、生体反応を科学的に理解した上でのダイエットプログラムを提供しています。
国で掲げている健康日本21施策である特定保健指導プログラムでも、皆様の健康のために一緒に取り組んでいますが、痩せたい、美しくなりたい、健康になりたいと願う人々のために、専門家としてサポートしています。
そこにヨーガのエッセンスを加えて、心・思考・感情の部分から美しく健康になることが、内側から美しく輝くことなのです。
食べ物だけではなく、運動だけではなく、自分自身のあり方、物事の捉え方などを理解し、日頃のストレスから解放されて自分軸で生きることを提案しています。
ヨガリトリートにご参加いただいても良いですが、個別プログラムも受付中です。
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