ヨーガの食事は心と体の健康とチャクラ浄化とクンダリーニの覚醒に役立つ生命エネルギー
ヨーガでは、ベジタリアン食ですが、ヴィーガンというわけではないのですね。
動く動物や魚を追いかけて殺してまで食べる必要がないので、追いかけて逃げるものは食べません。
お肉を食べるのは、ヨーガ的な全てにおいて瞑想的になる行動とは逆の、ラジャスという激しいエネルギーを消費する思考や感情を使う人に多いです。
野菜に属されているものでも、唐辛子や五葷と言われるようなものは、中毒性・依存性があり瞑想の妨げになるため食べません。
そして、作ってから2時間以内に食べるのが基本です。
また、発酵食品やキノコ類も菌の一種で食べないのですが、日本で発酵食品を食べないで暮らすというのは少し難しいですよね。
醤油も味噌もみんな発酵食品ですからね。
ヨーガでもヨーグルトやギーは食べるので、同じ発酵食品ですから、文化や風土の違いによって理解されない部分もあるのだと思います。
長期間置いてあったものは、死んでいるものと解釈されるので、長期熟成が必要な日本の調味料は死んだものとして考えられてしまうのですね。
しかし、日本の優れた発酵食品には、素晴らしい微生物たちが生きた状態でたくんさん存在しています。
だからこそ、体内で必要な良い菌として身体を整えるべく活躍してくれるのですね。
人間にはたくさんの菌が常在しています。その菌がなくなってしまったら、返って免疫力がなくなり、身体を守る働きが低下して病気になりやすく、治りにくく重症化しやすい状態になっていますのです。
四季のある日本ならではの発酵食品は、必要に応じて摂取していきたいですね。
ベジタリアンではない人たちがよく、ベジタリアンて野菜ばかり食べていては、たんぱく質が不足しがちなのでは?
と思う人もいるかもしれませんが、たんぱく質が多く含まれている野菜も結構たくさんあるのです。
たんぱく質の摂取量は、活動量によって異なりますが、成人で1日あたり0.8-1.8g/kgです。
ケールやブロッコリーなどは、1食分で3g程度のタンパク質が摂取できますから、たくさんの野菜を使い、豆製品は皆様のご存知の通り、たんぱく質の代表的なものですので、合わせて摂取していけば十分なのですね。
だからアスリートであっても、海外の選手にはベジタリアンが多いのです。
また、種子類やナッツ、スーパーフードと言われるようなものは、たんぱく質の含有量が高いものも多いです。
きちんと食材の栄養価を理解せずに、ただ野菜といわれるものを食べているだけでは栄養が偏ってしまいます。
野菜というと、わからない人の多くは、サラダを一つ増やすくらいの人がかなり多いですね。
コンビニで売っているサラダも、今ではたくさんの食材が入っているものも多いですが、サラダだけでは栄養も限られてしまいがち。
バランスよく、しっかりと3大栄養素を摂取していくようにしましょう。
一方、ヴィーガンでは乳製品も、生き物が食べるものを搾取しないという考えから、口にしません。
しかし、ヨーガでは、乳製品は高い生命力を取り込むためにも必要であり、神聖な食べ物として重宝されています。
お釈迦様も悟りを開く直前に、スジャータという娘が捧げた乳粥を食べて、菩提樹の下で悟りを得たというエピソードもありますね。
お釈迦様は、インドに生まれてヨーガを修行されていました。
元々、ヨーガとは、ヴェーダンタの教えを理解するために体系的に行われていた修行法ですが、ヴェーダンタというのは口伝で古くから伝えられて来た教えで、歴史的に見ると仏教よりも後のように見られますが、それは口伝では後世に残せなくなる時代が来ることを予測し、聖典として残す必要があったため、その時代に生きたシャンカラチャリァという人が書に残したのもので、歴史に刻まれていることだけを取って見ると、最近のもののように思われがちです。
ですので、シャンカラが書いたわけでも思いついたわけでもなく、ただ編纂者として名を残しているのです。
では、誰がいつどこで教え始めたの?
と疑問に思われるかもしれませんが、もはや遡れないくらい古くから伝統的に、師から生徒へとグルクラシステムと言う共同生活の中で、言葉によって受け継がれて来たものです。
それをお釈迦様も体系的に学び、修行をされて来られたため、仏教の思想とヴェーダンタの思想は深く密接な関係にあり、同じようなことが多いのです。
しかし、お釈迦様の解釈が施されているために、まるっきりヴェーダンタと同じわけではないのですね。
その後もたくさんの人の解釈が加わり、仏教でもたくさんの宗派などに分かれて、それぞれ独自の思想に変化していったわけですね。
話は逸れましたが、ヨーガで乳製品を取る理由は、神聖な食材だと言われているからです。
オージャスという、生命エネルギーが豊富な食材として、日々適切に摂取する必要があります。
しかし、今の日本では純粋な乳製品というのはほとんど流通していないので、学校給食などでも問題になり、摂取を懸念する人も多いですよね。
せっかく摂るなら安心・安全なものを摂りたいですよね。
では、生理学的に見ていくと、乳製品というのはたんぱく質と脂質・ミネラルが主な主成分ですが、コレステロール値が高い人は控えるように言われたこともあるのではないでしょうか。
動物性脂肪のほとんどは、飽和脂肪酸と言われ、血中のLDLコレステロール値を上げる働きがあります。
一昔前は、LDLコレステロールそのものを悪玉コレステロールと呼び、数値が高いと悪いことのように保健指導が入りましたが、さらなる研究によってむやみにLDLコレステロールを責めてばかりではなくなりました。
つまり、LDLコレステロールが高いだけでは問題にならず、その中でも酸化変性したコレステロールの存在が動脈硬化を進め、冠動脈疾患や動脈閉塞性疾患などにつながる危険因子として問題になっていることが明らかにされました。
本来、コレステロールというのは、細胞膜の構成物質であったり、ステロイドホルモンの産生や肝臓での胆汁酸の合成にも関与し、大事な役割をするものです。また、免疫システムにも関与しており、体内で生成される物質でもあります。
思春期の過度な運動やダイエットで生理が来なくなったり不順になるのは、中性脂肪の減少と共にコレステロールの摂取が極端に少なかったり、生成が低下したり、消費が多すぎたりと、コレステロール値の低下が関与していることが多いのですね。
逆に更年期や高齢になると、ホルモンの生成が低下して来ますから、血液中のコレステロール値が高くなるのは、消費が低下して余剰分が出てくるからなのです。だから摂取を控えていくことが必要になるわけですね。
一方、HDLコレステロールというのは、善玉コレステロールと呼ばれていますが、LDLコレステロールを引き抜いてくれる働きや、酸化ストレスを抑える作用や炎症から身を守る作用などがあります。
しかし、これも酸化してしまってはきちんとした働きをすることができません。
ですので、抗酸化作用のある食品を積極的に摂ることが大切なのですね。
軽い運動をすることでもHDLコレステロールが上がりますので、日々太陽礼拝やアーサナを行うことは、理にかなっているわけです。
荏胡麻油や亜麻仁油などは、オメガ3脂肪酸と言われる不飽和脂肪酸が多く含まれ、体内でDHAやEPAに変換され、HDLコレステロールをあげてLDLコレステロールを下げる働きがあるため、臨床現場でも動脈硬化の患者さんに内服薬としても処方されています。
適度に摂取すると血管の疾患を予防したり、血管年齢が若返ると言われているのです。
また、オリーブオイルやアーモンド、マカダミアナッツなどに含まれているオレイン酸は、HDLコレステロールを減らさずにLDLコレステロールだけを下げると言われています。
それぞれ、一つのものばかりに固執して過剰に摂取するのではなく、バランスよく適量を摂取していきたいですね。
さてさて、乳製品に話を戻して、そういうわけで科学的に見ても乳製品というのは人間の体にとって必要なものであるということがわかって来ましたね。
でも、品質を選んで摂取することが大切です。
そして、オージャスというのはチャクラを覚醒させることにも大きく役立っています。
尾てい骨には、クンダリーニシャクティというエネルギーがとぐろを巻いて眠っています。
脊椎に沿って流れている経路がナーディというエネルギー経路で、東洋医学でいうと経絡やツボと言われるものです。
螺旋状にナーディを通るイダーとピンガラが、脊椎に沿って流れるスシュムナーに巻くつくようにして存在し、チャクラにエネルギーを注ぎ込んでいます。
バランスが整い覚醒してくると、クンダリーニシャクティが螺旋状に上へと起き上がって来ます。
それが、クンダリーニの覚醒で、眉間のチャクラにあるエネルギーと合流します。
それが何かというと、全てが自分自身なのだということが理解でき、どのようなことも、どのような人も平等に観ることができ、人々の裏側にある背景や理由を受け止め、そのままの状況を可もなく不可もなく、良いも悪いもなく、ありのままにその状況を観ることができるようになります。
なので、感情が何かに固執することもなくなり、人は人でそのままで良いのだということを見守り、自分自身に沸き起こる感情や思考の波が穏やかになるのです。
余計なものがなくなるので、いつでも冷静で穏やかにいられ、視野も広がり人としても生き方も安定します。
左から吸って右から吐く、右から吸って左から吐く、を繰り返していく呼吸法が、このエネルギーを上昇させてくれます。
それがクンダリーニヨガ。
ヨーガでは、陰で始まって陰で終わります。
体の左側は陰、右は陽です。
この呼吸法を続けていると、陰と陽のエネルギーのバランスが整って来ます。
左から初めて、左で終わらないとクロージングできずに、陽のエネルギーが強くなって怒りや不眠などの症状が出る可能性もありますから、注意してくださいね。
ちなみに、クンダリーニが覚醒したら、超人的な能力が現れるとか、霊的なものが見えるとかそういうことではなく、あらゆるものは全てたった一つですよ、ということが理解できるということです。
つまり悟りですね。
良いとか悪いとかの概念がなくなり、皆同じなのだということを知れば、どんな時もどのような人に対しても、思いやりや無償の愛を持って接することができるというものです。
人に執着をして、ああした方がいいとかこうした方がいいなど、親切心という名のエゴイズムが働き、人を変えようとするのではなく、その人たちが在りのままにあるがままに存在していることを優しく受け止めるだけのことです。
そこに至らずとも、心と体の健康を保持することに役立ち、頭脳明晰にもなりますので、食事と呼吸法を合わせて行ってみてくださいね。
かまらヨガ 華曼羅瑜伽では、食事からも体内のエネルギーを浄化するため、野菜も調味料も、無肥料・無農薬で育てた自然栽培のものを使用しています。
化学肥料を使用して作られた野菜は、本来の成長速度よりも早い期間で成長させられてしまうために、細胞膜も破壊されてしまい、旨みや栄養素が逃げているのもあります(だから虫がつくので農薬を使う必要がある)が、何より野菜の持つエネルギーまでもが外に逃げ落ちてしまっています。
自然栽培の野菜は、そのままにありのままに育ち、野菜が本来の成長のペースで生育するため、細胞膜は破壊されずしっかりと栄養素も旨味も閉じ込められ(だから虫もつかず農薬の必要がない)、高いエネルギーを保持しており、オージャスがたくさん宿っています。
人間も同じことが言えます。
本来のペースで成長を見守り、あるがままにありのままに認めて育てられれば、自己肯定感も高く自分を信じて行動することができ、エネルギーも高く健康でいられます。
そういう食事を日頃から食べることを意識して頂きたいですが、毎日は難しいと思いますので、ぜひヨガリトリートにお越し頂き、数日間このような食事を食べてプラナヤマを続けていくことが、どれだけ心と体を綺麗にしてくれる効果があるかを体感しにいらしてくださいね。
ちなみに、大分前ですが、血管年齢を測定する機械をリトリートに持って来てくださった方がいらして、私の血管年齢を測定したら17歳で、参加者の皆様と20代のカルマヨギーと比べてもダントツ1位でした笑。
それだけ血管が綺麗で弾力性がある食事を摂取しているということです。
酸化しないためにも、ぜひ、どのような食事を摂っているのか学びにいらしてみてくださいね。