健診結果で腎機能が悪いのはたんぱく質が影響している?
今日も綺麗な夕陽でしたね。
今日は腎機能、つまり腎臓についてのお話をしますね。
腎臓の機能は大きく挙げると、濾過と再吸収をして老廃物の排出、電解質のバランスを保つ、血圧の調節、ホルモンや血液を造る、骨を強くする、などです。
これが障害されると、老廃物が体内に蓄積し、それが進むといわゆる尿毒症という状態になります。体の老廃物がいつまでも体内に残っていると生命維持が困難になります。さらには慢性腎不全といった状態になると人工透析と言って、体外で血液を浄化してくれる機械によって腎臓の代わりをしてくれるものに頼らなければ、生きていくことができなくなります。
元々腎臓に原疾患があって腎機能データが悪くなることももちろんありますが、糖尿病や高血圧などの二次的な影響を大きく受けて腎臓が悪くなることも多々あります。
糖尿病や高血圧予防など、食事療法と運動療法によって日頃から気をつけておきたいものですね。
また、腎臓も悪いわけではないし糖尿病も高血圧も問題ないのに尿タンパクが出た、腎機能データが健診で引っかかったなど、心配になることもあります。
尿タンパクが出るのは、疲労やストレスの蓄積によって自律神経のバランスが影響して出ることもあります。忙しかった時期や寝不足が続く時期など、職業によっては時期が影響している場合もありますよね。また運動による過剰な負荷によっても出る場合があります。
ストレスが続くと出ることもありますので、いずれにしてもゆったりとリラックスして過ごす時間がとてもとても大切になります。筋肉の緊張をほぐすことにより、精神的な緊張を解き放つ効果がありますので、どんなに忙しくても短時間でも良いので日常的にリラックスして緊張をほぐす時間を取ることが大切です。
私はよく「ヨガニドラ」をお勧めしています。20分で4時間以上寝たくらいの効果があるとされている寝たままで行うヨガですが、これが究極のリラックス方法です。
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そして、もうひとつ大切なこと!
腎臓とたんぱく質は切っても切れない関係にあります。
腎臓病の時にはたんぱく質摂取量のコントロールが重要になります。
でも、何の病気でもなく若い方達が腎機能データ不良のことがよくあります。
何が影響しているのか!と言いますと、筋トレなど頑張っていらっしゃる方に多いのですが、プロテインをサプリメントで摂取している方の多くが、腎機能データに悪く出ています。
筋肉を作るのにたんぱく質が重要ですが、過剰に摂取しても使われる量は限度がありますので、使われなかった分は尿中に排泄されるのです。
この時に過剰に摂取している場合が大変多いので、皆様も注意して摂取することをお勧めします。
健診結果でお若いのに腎機能が悪化している方の多くは、「筋トレを週末にやっているのでプロテインを飲んでいる」という方が圧倒的です。
たんぱく質の過剰摂取により、使われなかったたんぱく質が体内で余剰した分を尿中に排泄します。そこで蛋白尿が出ることもありますが、蛋白尿として出ずに腎機能が悪くなることがあります。
実際にアスリートなど毎日激しいトレーニングをしている人たちでも、たんぱく質の必要摂取量は体重1kgあたり2~3gです。一般的には体重1kgたり0.8~1.0kgと言われています。
つまり、毎日2~3時間程度の筋トレや、週末だけの筋トレでは、摂取したたんぱく質は消費されないことがほとんどなわけですね。
たんぱく質は食事から十分摂取できますので、サプリなどを摂ることによって過剰摂取になるわけです。
その結果、腎臓に負担をかけて大切な腎臓を悪くしてしまうことにならないよう、適切に摂取して生きたいですよね。
たんぱく質は肉や魚から摂取できることが有名ですが、豆腐や納豆などの大豆製品、豆製品からもたくさんの量が摂取できます。また、根菜や葉野菜からもちゃんと摂取できますので、ベジタリアンでもたんぱく質不足になることはありません。
人は、なぜか余分に摂ることに依存して不安を解消して生きますが、あなたの体は最小限でもバランスよく食べていれば十分に働いてあなたの命を守ってくれています。
だから安心して、食事から摂取するだけで十分なことを知ってくださいね。
今この瞬間も、あなたの生命を守るために腎臓は働いてくれています。
何かを過剰に摂ることよりも、全ては自分の中にあることを知れば、負担をかけることよりも十分に自分自身にあるもので機能できることを選べると思います。
いつもあなたの体を大切にしてくださいね。
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