出会った人々の人生を、自分自身に重ね合わせて捉えられるようになると、相手の辛さや苦しみにが自分のことのように感じられます。
そうすると、その人の気持ちに寄り添うことができます。
ですので、自然と共感的態度、受容的態度になっていくのです。
その繰り返しで、寛容な心と包容力のある人間性を養うことができます。
どっしりと落ち着いて安心感を人に与える人というのは、どのようなことにも否定や批判はせずに、その人の背景がそうさせていることを理解し、自分自身の苦しみは自分で創り出していることや、それを解決するのも自分自身であるということを知っています。
ですので、優しくその人が自分で気づき、成長するのを見守ることができるのです。
ああしなさいとか、こうでなければいけないとか、人を矯正しようとしたり、強要しようとする人は、自分自身がまだ成長発達の途中ですので、その人自身に対する矯正であり教養であるので、必ずしもあなた自身のことではありません。
自分の色眼鏡を通して物事を見ている人には、あなたの背景や人間性は見えていません。
ですので、自分を認めて褒めて理解する一番の良きパートナーはあなた自身でしかないのです。
それを誰かに求めても、満たされない思いや、思い通りにいかないことばかりになるでしょう。
良きパートナーや家族、友人知人、同僚、上司、部下に巡り合えているとしたら、それはあなたが自分自身を認められている結果です。
相手を認められて褒められるということは、あなた自身が自分を認めて褒めていることですから。
ああしなさい、こうしなさいでは、人は動きません。
全く相手のペースや内面的な理解をしていないからです。
人が快く行動するためには、優しさや思いやりと、共感的受容的態度が大切です。
今一度、どうして相手がそういう態度や行動をするのかなぁと、理解をする気持ちで話を聞いて、批判や否定的感情を一旦外に置いて考えることができると良いですよね。
共感力を高めるためには、自分の人生に起こることをしっかりと見つめて、同じようなことで困っている人に良きアドバイスをしたり、人に起こる究極の出来事を自分自身に当てはめて考えてみることをしてみましょう。