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共感力と受容的態度を養う職業で自分自身も成長できる

久しぶりの晴れ間がのぞいていますね。

昨日は共感力と受容的態度について書きましたが、続きです。

人間が体験する究極の状態とは、死を前にしたり病気や事故で苦しみや痛みを伴う時、生死をさまよう状態や、誰もが幸せに満たされるはずの状態が一変して最悪の状態になった時などではないかと思います。

人の人生を自分に置き換えて考えることができる、共感力や受容的態度を養うためには、人のこのような状態を支える職業、看護る仕事、手伝う仕事、助ける仕事というのをすると、養えることが多いかと思います。

ただ、自分で自分を苦しめている人は、人に対して攻撃的になりますので、最初はとても傷つけられ、八つ当たりされることで精神的に参ってしまうこともあるかもしれません。でも、だんだんと経験を積むと、途中で自分で自分を苦しめているんだから自分が悪いのにね。。。と思って突き放すような態度になる時期もあるかもしれません。

人は死を前にした時、否認と孤立→怒り→取り引き→抑うつ→受容というプロセスを通ります。その期間は人それぞれではありますが、それでもその職業を続けていくと、自分で自分を苦しめている人にさえ、変わらぬ寛容な心で対応することができ、そうなると苦しんでいる人も落ち着いてきます。

そんなことの繰り返しで、たくさんの人の究極の状態を数え切れないくらい前にして、その人を取り巻く家族や社会的背景には、様々なドラマや問題があります。

医療の現場は、地位や名誉、肩書きや富も関係なく提供されます。
それも自分自身の経験としてみることができれば、おおよその偏見は無くなっていくでしょう。

人への優しさを使って仕事をすること。
誰よりも一番側で長く見守っていると、たくさんの苦しみや辛さ、甘え、依存など、家族には言えない弱さや頼りなさを語られる言葉に傾聴することもあります。
誰に言うわけでもなく、今辛いですね、と言う共感的態度で、その人は心の整理をしていくのです。
そういう時を支える仕事。

そうして、その仕事をしていることへの自信や誇りが湧いてきて、それが天職だと思えるようになります。

数え切れないほどの人たちの人生の究極の状態を重ねてみてきたことは、財産であり宝物になります。
ですので、仕事をすること、誰かの役に立つこと、人を支えること、思いやりの気持ちや優しさを表すことの素晴らしさを学び、自分自身を成長させてもらい、たくさんの人のドラマを自分の経験にすることができ、たくさんの考え方、価値観、見え方、辛さ、喜び、苦しみ、悲しみも全てが自分自身の体験として蓄積されていきます。

病気になることを予防したり、企業や地域住民の健康を守ったり、虐待予防や精神保健、障害者など福祉サポートをする保健師も同じです。

そんな仕事を選んでみると良いですよね。

また、赤ちゃん達をこの世に取り出し、人が誕生する喜びの場面を支え、無償の愛を持って生まれてくる人たちを出迎え、お母さんの本能的に持っている母性愛を健やかに育む助産師という職業も、常に無償の愛を与えてもらい、優しさと思いやりに溢れる素晴らしい仕事です。
人間がもともと持っている無償の愛を赤ちゃん達から教わり与えてもらえる仕事です。
でも、時には生まれても生きてはいけない人たちもいます。今日生まれるはずなのに、生きることはなく生まれる誕生死もあります。
長年助産師をやていれば、そう言う場面にも立ち会うこともあるでしょう。
お母さんの悲しみに共感しすぎて辛くなることもたくさんあるかもしれません。
でも、それ以上に支えていくこと、喜びを与えてもらえる仕事です。

今の時代は、大学の看護学部も看護学校も年齢制限がなくなり、40〜50歳代の人たちが学び、国家資格を取得するようになりました。
寿命も延びて、還暦後もまだまだ働ける状態です。何を始めるにも遅くはありません。
その先も人の役に立つ仕事をすることができることは、素晴らしい体験になりますね。

ぜひ、第二の人生を、人を支える職業に挑戦してみてはいかがでしょうか。

そういう仕事だからこそ、やりがいがあり、人間そのもの、体だけではなく心を扱う仕事、その学びにはキリがないほど無限で、人の心と体を癒すためには、何よりも共感力と受容的態度が一番効果的であることを実感していくことができます。
そしてそのような態度を自然と取れるような人間性を養わせてもうことができるのです。

大変なことは嫌だと思うかもしれません。
人の綺麗も汚いも扱いますから。
でも、それ以上に感謝も溢れ、自信も持て、ありがたい職業だと思えるのではないでしょうか。

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