忘却の彼方へ
私たち人間は、この世に生まれてくるときに
五感を感じるために肉体を与えられる。
その代わりに全てを忘却の彼方へと記憶を置いてくる。
そしてこの世に生きている間にも、
たくさんの忘却によって、
起きている意識の中からは
まるで消え去ったかのように覚えていないことが多い。
しかし、その記憶は全て潜在意識、
つまり魂には全て刻まれているため
無意識の中にその記憶の全ては眠っている。
人間の脳は6%も使われていないと言われているが
無意識の中で使われているものが多い。
私たちは眠っているときに覚えることもたくさんあって、
赤ちゃんのうちはなおさら眠っていると思っている間に
たくさんの経験をしている。
私たちはもともと意識だけの存在、
潜在意識としてそこにあるから。
そして年齢を重ねていくと、私たち人間の多くの人は
忘却という、この世で必要な機能によって
生きていた記憶を忘れ去っていく。
すでに潜在意識に刻まれているので
肉体、脳という物質を使って記憶する必要がなくなってくる。
生まれる時に手放してきたように。
潜在意識は、これまでの全てを知っている。