連日、日本での大きな社会問題を取り上げているが、もうひとつ、高齢社会における問題を取り上げる。
日本の定年は、60〜65歳が一般的。
終身雇用も言われてはいるものの、ITが社会の中心となり、AI化が進めば、続けられる職種も人も限られてくるだろう。
会社に長年貢献して、無事に定年退職を迎えるが、朝から晩まで働き続けてきた毎日が、突然時間を持て余し、ぽっかりと穴があいたような感覚になり、手持ち無沙汰な毎日が始まる。
これまでは会社に必要とされ、重要なポストを担ってきた人も多く、その役割から離れ、空虚感を抱くことも多い。
また、子どもも独立しており、少子化の影響で孫が居ない高齢者も多く、役割を失った自分の存在価値が見出せなくなることもあるだろう。
いわゆる、空の巣症候群というもの。
高齢者の自殺は、年々増加傾向にあり、健康が障害されることなどを懸念し、面倒を見てくれる人が居ないことや、人に負担をかけたくないという思い、経済的な不安から、今後の生きがいを見出すことができなくなる人も多い。
定年後は、老化に伴い体力の低下や、高齢者に起こりうる疾患や障害などにも、不安が募ることもあるだろう。
また、離婚や妻・夫に先立たれるなどの事情により、高齢者の一人暮らしも社会問題のひとつとして捉えられている。
趣味が元々あれば良いが、登山や釣り、ゴルフなどは、今後の体力を考えると、いつまで続けられるかわからない不安もあるだろう。
のんびりと田舎暮らしができる気持ちを持ち合わせていれば良いが、一心に仕事をしてきた人にとっては、何もしないで過ごすことは先々の不安に駆られて、ネガティブな思考が湧き、負のスパイラルに入ってしまう人もいるのだろう。
老人ホームなどの施設に入居する人も多いが、認知症になる人が多く、そのことも懸念材料になることもあるだろう。
私は時々、前期高齢者の保健支援で、これからの生きがいを見つけるお手伝いをすることがあるが、決められた時間内での保健指導なので、本当に伝えたいことはなかなか話せない。
しかし、本来、人というのは生きていることそのものに高い価値があるわけで、残りの人生の中で、いかに人との関わりを持ち、存在価値を見出すかが大切であると考える。
かまらヨガで今後展開する予定の子育て支援への参加で、共に子育てをすることで、生きがいに繋がってくれたら嬉しい。
また、これまでも継続しているヨガリトリートで、若い世代から壮年期の幅広い年齢層に混じって、食事や運動などで健康の維持と体力低下予防とともに、ヨーガの哲学を聞く機会を持ち、生きることそのものの意味を知り、生まれ変わる先のことにも視野を向けて、残された今世での時間を有意義に、今ここに生きている自分自身への存在価値を高めて過ごして欲しい。
かまらヨガリトリートでは、高齢者の方でもお気軽にご参加頂けます。
ヨーガに年齢制限はありません。
共に生きる価値を高めて、生きる喜びを感じ、今この瞬間にも、感謝と愛に溢れる時間を過ごせることを願っています。
残された限りある(ように見える)一瞬一瞬を大切にして頂きたいと思います。
若い人たちに混じって参加するのが不安な方には、プライベート開催や出張も可能ですので、是非お問い合わせ下さい。
kamala0yoga@gmail.com