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今日は世界メンタルヘルスデー

今日は、世界メンタルヘルスデー

健康というと、多くの人が体の健康を思い浮かべるのではないでしょうか。食事や運動で健康維持をするための努力をする人も多いと思います。それはとても大切なことですし、基本的なことです。体の健康があってこその心の健康でもあります。
しかし、体の健康を保とうと思うためには、心が健康でなければできないことです。心の健康が保たれてこそ、体の健康が維持されるとも言えます。

実際の健康の意味というのを知らない人も多いのではないでしょうか。

世界保健機関(World Health Organization:以下WHO)で提唱されている健康の定義とは

健康の定義
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会訳)」

「ウェルビーイングとは、個人またはグループが身体的、精神的、社会的に良好な状態を意味し、全てが満たされた状態で幸福という意味合いで使われることもあります。
1946年に署名された世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康」について上記のように定義され、その中にウェルビーイングという言葉が使われています。」

「世界保健機関(World Health Organization:WHO)は1948年4月7日に、すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立されました。
WHO憲章において、健康の定義として、病気の有無ではなく、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態にあることを掲げ、 人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることが基本的人権であると謳いました。」

引用元:公益社団法人 日本WHO協会

もしも社会での役割や人間関係の中で、自分の居場所がないと感じたり、人にいじめられたり馬鹿にされていると思い傷ついてしまっていたり、生きづらさや不安や恐れや緊張などで苦しみを抱えているとしたら、自己イメージを間違って捉えているかもしれません。
また、周りの人や環境に対しても、間違った見え方を重ねているかもしれません。

うつ病や自殺が増加している現代社会では、物事を捉える認知に歪みがあることが多く、認知行動療法によって心の病気や症状が改善することが証明されています。

精神科を受診するのは気が引けるという方は、まずは相談窓口にチャットやメール、電話をしてみるのも一つの手段です。
厚生労働省 こころの耳

引きこもりなどで社会活動ができない人も、同じように引きこもりから社会参加できるようになった方々のお話を動画にまとめていますので、ご参考にして見てください。
ひきこもり支援推進ひきこもり支援推進

精神科に行くときには、きちんと診療してくれる精神科医を選ぶように気を付けましょう。
世界基準のエビデンスに基づかない診断で独自の診断名をつける医師や、話をよく聞かないで当日に精神疾患の病名を診断する場合は間違っている場合が多く、内服しても症状は改善しない場合が多いとのことです。それで他の精神科を渡り歩いて重症になってから、ようやくきちんと診断してくれる医師のところへ辿り着くということも多いようです。内服薬を重複して処方したり拮抗作用(効果を打ち消し合う)のある薬を処方しているところもありますので、基準に基づいた診断をしてくれる医師のところに受診できるよう、たくさんの精神科医の先生方がブログやSNSやyoutubeで注意喚起していますので参考にすると良いですよ。
また、認知の歪みがあるカウンセラーが心理療法を行なっている場合も多く、間違った方に進んでしまうこともありますので、できるだけ世界基準に沿った診断と治療をしてくれる専門医や心理系国家資格を持っている人のところにかかりましょう。
間違った情報が溢れる中で、何を選べば良いのかわからなくなってしまうと思いますが、事前にいろいろな精神科医の先生の情報を見聞きしてみると良いですよ。

精神科ではなく心療内科や心理相談室もありますので、活用して心の健康を保てるようにしましょう。
保健室オンラインでも認知行動療法や心理教育を行なっていますので、是非ご相談ください。
hokensituonline@gmail.com

保健医療福祉の分野では、高度専門職をはじめ関係機関とそのスタッフによって全ての人が平等に健康を維持でき、真の自由と幸福に向かって満たされて生きるための道を、急な坂道を必死に登るように生きるのではなく、その坂道を緩やかにして安心しながら生きられるように、様々な教育や生活保障などの政策が整備されています。

そして、体の健康が保たれ社会的に安定した状況の中で、人は更なる精神的な成長を求めることが自然な流れであり、生涯学習に取り組むことができるように学習の機会も設けられています。

全ての人が平等に生きられる機会を下支えするために、世界各国において政策がなされ、そのために専門職や団体等がそれぞれの分野で活動し、協力し合いながら人々の幸せに貢献しています。

そのような活動をヘルスプロモーションと言います。

・・・
ヘルスプロモーション

「国連は、達成すべき高い健康を享受することは人種差別のないことと同様に、あらゆる人間にとっての基本的な権利の一つであることを認めている。ヘルスプロモーションは、このような重大な人権に基づいているのである。それは、QOL(生活や人生の質)の決定要因や精神的・霊的な(spiritual)状態を包含する積極的で包括的な健康概念を提案している。ヘルスプロモーションは、人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセスである。ヘルスプロモーションは、公衆衛生の中心的な機能を果たしており、感染症や非感染症そしてその他健康を脅かすものに取り組むことに貢献するものである。それは、健康改善と人間発達に有効な投資であり、健康とジェンダーの不平等の両方を減少させることに貢献するのである。」

引用元:日本へルスプロモーション学会 

 こころの健康とは、世界保健機関(WHO)の健康の定義を待つまでもなく、いきいきと自分らしく生きるための重要な条件である。具体的には、自分の感情に気づいて表現できること(情緒的健康)、状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること(知的健康)、他人や社会と建設的でよい関係を築けること(社会的健康)を意味している。人生の目的や意義を見出し、主体的に人生を選択すること(人間的健康)も大切な要素であり、こころの健康は「生活の質」に大きく影響するものである。
 こころの健康には、個人の資質や能力の他に、身体状況、社会経済状況、住居や職場の環境、対人関係など、多くの要因が影響し、なかでも、身体の状態とこころは相互に強く関係している。
心身症という名称があるように、以前から、ある種の疾病の発症や進展に心理的な要因が影響することが知られており、最近ではこの関係が実証されてきている。例えば、ストレスが多いと風邪などの感染症にかかりやすくなること、心臓病などの病気にかかりやすい性格や行動があること、などが有名である。
 こころの健康を保つには多くの要素があり、適度な運動や、バランスのとれた栄養・食生活は身体だけでなくこころの健康においても重要な基礎となるものである。これらに、心身の疲労の回復と充実した人生を目指す「休養」が加えられ、健康のための3つの要素とされてきたところである。さらに、十分な睡眠をとり、ストレスと上手につきあうことはこころの健康に欠かせない要素となっている。
 うつ病はこころの病気の代表的なもので、多くの人がかかる可能性を持つ精神疾患であり、自殺のうち、かなりの数はこのうつ病が背景にあると考えられている。こころの健康を維持するための生活やこころの病気への対応を多くの人が理解し、自己と他者のために取り組むことが不可欠である。

引用元:厚生労働省 休養・こころの健康

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