पूर्णमदः शन्ति मन्त्रの意味を見ていきました。
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(省略)
そのブラフマンは、どのような限界も持たず、どのような特徴も持たず、全てに行き渡っています。
限りがないということは、永遠の意味です。ブラフマンは永遠で特徴のないもの。
ブラフマンはプールナムと言われました。
全宇宙は、この宇宙全体の原因であるプールナムによって行き渡られています。
満たされているものから満たされているものが生まれます。
ブラフマンは、結果である全体宇宙の原因です。
もし結果から原因が除かれたなら、どのような限界もなく、どのような特徴もなく、全てに行き渡っているものだけが残ります。
原因から結果を取り除いたら原因だけが残ります。
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これに対する質問
「じゃあ原因であるブラフマンの原因はなんですか?」
回答
「ブランマン以上の原因はありません。あるとすればブランマンの原因はブランマンです。
それ以上の原因を探ろうとするのは、無限や永遠、完全や普遍、全てに満ち満ちているという意味を理解していないからです。
人生のゴールであるモークシャが叶うことが一番の目的です。
更なる原因を探ろうとするのは、今話したことを分析しようとしていないからです。」
質問
「『ブラフマンには原因はない』という話で、なんだかこの図が近いかなぁ、と思ったんですが、これとは別ですか?
最大のものと最小のものは正反対に見えて実は宇宙の根源で深く結びついている!!と、言うのが感慨深いと思いました。」
回答
「図で見たりすると理解の妨げになります。
科学で明かせるものは、ヴェーダーンタの言っているブランマンとは異なります。
捉えられるものは全てブランマンではありません。
クラスの中でもいつもお話ししていることを繰り返し繰り返し何度も何度も聞いて、思い出して理解できるように努めて下さい。
無限で永遠の意識である自分自身は、大きさや形もない、移り変わりのない捉えようもない、あまねく全てに満ち満ちている存在で、普遍の真実です。
望遠鏡を覗いて世界は見えても、その望遠鏡を反対に向けても自分の目を自分で見ることができないように、5つの感覚器官と考えでは届かないエリアを聖典は明かしています。
他の学びが役に立つものもあれば、間違った理解になり、ヴェーダーンタを理解することが難しくなることもあります。
ヴェーダーンタの最後の結論を理解するためには、間違った捉え方を全て訂正して、正しく理解していくことです。
言葉が働くように、考えを綺麗にして理解すること。
そのためには、常にラーガ、ドヴェーシャを識別してイーシュヴァラに捧げられる行い、ダルマを選択することです。
祈り深い考えと言葉と行動を思慮深く選択して成熟していくことです。
今はヴェーダーンタだけを学び、理解が進んでから、他のことを学ぶとその違いに気が付けるようになります。
どうか、考えを妨げるものから自由になりますようにお祈りしています。
Om śāntih: śāntih: śāntih:」
質問
「宇宙の勉強をすることも考えの妨げですか?」
回答
「ヴェーダーンタの宇宙観とは違うので、そこをしっかりと識別して下さい。」
質問
「科学とヴェーダンタの教えることが近づくことはあり得ない、ということですか?」
回答
「ブログでも書いてシェアしていますが、科学とヴェーダーンタは違います。
この世界で明かされているものを科学と言い、明かされているエリアはほんの1%にも満たない世界です。
ヴェーダーンタが明かすエリアは、明かされていないエリアを聖典の言葉によって明かすことです。
科学で明かされているエリアは、ヴェーターンタを最後まで理解できたら、それもブランマンです。」
質問
「科学が理解したいもの、 (科学者が目指しているもの)がブラフマンなのかなぁと思いました。」
回答
「知らずとも、誰もが人生のゴールであるモークシャを望んでいます。
クラスでもお話ししたように、科学者たちも明かしたいけど明かせるものではないということすら知らないのです。
科学が明かすエリアが広がっていくことは、それはそれで進化したように見えますし、良い悪いはなく、日夜努力をされている方々に敬意をはらいます。
ヴェーダーンタの明かすエリアは、科学では人類がどれだけ進化しても技術が進んでも、解明できるものではありません。
考えを超えたエリアを聖典の言葉によって理解することのみで、モークシャは叶います。」
質問
「当然ノーベル賞受賞者がモークシャ得てるか、って言ったら違いますもんね。。。」
回答
「理解するための道具である『考え』を使って言葉を耳で聴いて理解することが、ヴェーダーンタの学びです。
クラスでもお話ししましたので、繰り返し繰り返し何度も聞き返して下さい。
自分の知っていることだけで解釈しようとせずに、ヴェーダーンタの言葉に耳を傾けて下さい。」