KAMALA YOGA BLOG

パンチャマハーヤッグニャについて生徒のまとめにあたり

今回、こちらのクラスで学ばれている皆様によって、日常で大切な初歩的なことである「パンチャマハーヤッグニャ・5つの偉大なる儀式」をまとめて下さいましたので、これをご覧頂いた方々も是非、生活の中で生かしていただけると幸いです。

いつもクラスでお話ししていることは、世界に見ていること、つまり家族や同僚やコミュニティの中で関わる人や、公共サービスや政治など秩序を守る人々、身近な環境から広い環境の中で見ることは、あなた自身の心を反映して見ている世界であることを常にお話ししています。家族や他の社会への不平不満や文句、非難や罵倒、嫌って避けることや暴言暴力や陰謀、蹴落としたり見下げること、嫉妬や憎しみや怒りなどを見ているとしたら、それらは全て自分が自分に対する価値観であることを理解し、社会をあるがままに見てすでに整備され守られている日本のありがたさや、たとえ生活に困窮しても必ず助けられるようにできているこの社会、それを支えている人たちに対して、感謝と敬意を持った見え方ができるようにお話ししています。

常に与えられているものには気が付けなくなるのが人間の習性でもあり、当たり前にあるものには感謝や尊敬を忘れてしまいがちで、もっと欲しがり願望と欲求に身を任せて、満たされていない心を抱える自分を満たすために外側にさまざまなものを追いかけ執着してしまいます。

そうやって自分の問題を世界に投影している人たちが、貢献者たちに対して自分の問題を見て思い込みを重ね怒りのままに感情をぶつける人や、研究職などを見下げるような小さな歪んだ主観的なものの見方、言語コミュニケーションの中で前後の文脈から会話の内容を読み取ることができず想像力が働かない人、日常会話レベルで言葉に違う意味を上乗せして捉える人、そういう貢献者がいることすら見えない人たちが言葉を部分的に覚えているだけで理解もせずに教え、その周りに集まる人たちも自分の問題を人や社会に投影し、正しい理解をせずに反社会的な人たちが教え広め増殖しているのも事実です。この学びを正しく理解するためには、体系的にこの知識を学び、世界をあるがままに見て本当の理解に至っている人から学ぶことが重要です。

もちろん、インドに行って伝統の文化を守る中で学ぶことも良いですが、実際は今目の前にある与えられているやるべきことをやる中で正しく物事を見ることが必要ですので、日本にいながら学び、自分の見え方が変わればあるがままに同じ状況を正しく捉えて理解することができます。

社会で貢献している人たちが、寝る間も惜しんで人を守り支えるために常に努力をし、この体を通して能力を捧げている方々がたくさんいて、こんなにも充実したインフラ整備がなされている生活環境や社会保障が実現している日本に生まれ育ったありがたみを正しく見ることができる人であってほしいと願っています。

その貢献している人たちが目の前の人々に全身全霊を捧げ与えることに没頭できるのは、目の前の人への尊重と敬意があるからであり、それは自分が自分に対する自尊心の現れとしての行いで、喜びの中に生きられることを知っているからです。それでも、助けたいのに助けられない葛藤をたくさん目の当たりにして、自分の力が小さく及ばず無力に感じた時に、神から与えられているこの能力こそが恩恵であり、それぞれの生きとし生けるものがその能力を分かち合い支え合って一つに回っていることに気が付きます。

しかし、それでも最後の結論を知らなければ、どれだけ落ち着いた穏やかな人生を送っていても、また他の誰かや何かになろうとする願望を持って生まれ変わる相対的な永遠であるサムサーラが続きます。

そうして社会に貢献してきた人が抱える人生の葛藤が起こった時、完全な解放と自由をもたらすのがこの知識であり、それを理解することが人生のゴール、モークシャを得ることです。

そのためには、聖典の言葉を正しく理解できる知性が必要ですので、こちらのクラスでは必ずリアルタイムでの参加と、少しずつでも良いので言葉にして間違いを訂正し、インプットとアウトプットを繰り返していく努力をし、正しい言語理解を身につけられるようにして頂いています。

理解せずに教えている人がいくらそれをやっても、テキスト通りのこと以外は間違っているように捉える上に、間違った主観を正しいと勘違いするので、ただ混乱を招き理解の妨げをしていることに気付けないので、教わる自分がどれだけ広く客観的に穏やかに世界を見ているかが大切になります。

博士課程やそれぞれの分野で正しい手法で研究し貢献してきた方や純粋に言葉を聞ける人にとっては言語理解はスムーズで、話の中でも相対的か絶対的なレベルか、対象物か主体の話題なのか、逆説的なところなのか聞き分け、一つの言葉の背景にある膨大な言葉のつながりを読み取り、正しい推論を働かせて意味を理解して頂けますが、それが難しい方にも理解できるように、言語コミュニケーションがスムーズな方々にリーダーシップをとって頂きながら、仲間同士で高め合い成長できるように進めています。

そのような形で進めている中で学ばれたい方はメールをお待ちしております。

kamala0yoga@gmail.com

以下、生徒のまとめたパンチャマハーヤッグニャ

文字数が多いので、数回に分けて掲載致します。

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毎週日曜日8時のヴェーダーンタクラスで学習したパンチャマハーヤッグニャについて、かおり先生の解説を生徒が聞き、復習しながら生徒同士でまとめを作成しました。そのためまとめの内容は全て、パラマールタナンダジによるブルハダランニャカウパニシャッド解説とその他の聖典、かおり先生による日本語での解説を元にしていることをここに明記します。

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引用文献

Brhadaranyaka Upanisad by Swami Paramarthananda

Brhadaranyaka Upanisad by Swami Paramarthananda(上記から聖典にアクセスできます)

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目次

●パンチャマハーヤッグニャの背景

  □パンチャマハーヤッグニャとは

  □パンチャマハーヤッグニャの目的

  □パンチャマハーヤッグニャに必要な態度

    ・恩恵の受け取りてから役割を逆転していかねばならない

    ・与えられたもの全てを受け入れる

  □パンチャマハーヤッグニャからもたらされるもの

    ・成熟度の最初の段階

    ・モークシャを求める段階

■デーヴァヤッグニャ

    ・神と個人の間の循環を理解する

    ・自然の力にデーヴァターを見る

    ・科学技術の進歩にデーヴァターのはたらきを見る

    ・社会貢献もデーヴァヤッグニャ

■リシヤッグニャ

    ・聖者と先生に感謝を表すヤッグニャ

■ピットゥルヤッグニャ

    ・先祖と両親に感謝を表すヤッグニャ

■マヌッシャヤッグニャ

    ・奉仕によって社会を支える

    ・分業化が進む社会で他者の貢献を思う

■ブータヤッグニャ

○まとめ

○パンチャマハーヤッグニャの背景

 □パンチャマハーヤッグニャとは

パンチャマハーヤッグニャとは、神に感謝の気持ちを表し、全ての創造物に貢献することです。

下記5つがあります。

  • デーヴァヤッグニャ
  • リシヤッグニャ
  • ピットゥルヤッグニャ
  • マヌッシャヤッグニャ
  • ブータヤッグニャ

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